薬王堂気まぐれ通信使№796  2019-2-3
Yakuoudo Capricious Communications Satellit

2月3日・日曜日、江田島の友人と会いたくなって宇品港からフェリーに乗り切串に向かいます。
あいにくの曇り空、先ほどまで小雨が降っていた広島湾です。

カキ筏のある峠島

小用の友人宅を訪れたあと、二人で江田島~能美島を散策することにしました。
季節的には真冬ですが江田島は少し暖かく春の兆しが感じられます。


旧海軍兵学校前を過ぎ江田島と能美島を隔てていた飛渡瀬(ひとのせ=人が飛んで渡れた瀬)地区を過ぎ中町に車を走らせます。
中町から左折して近くの八幡神社社叢を観察することにしました。
地域に守られた由緒ある神社と聞いています。
石造りの鳥居をくぐり先ずは拝殿にご挨拶をします。
近くを観察してみました。


コバンモチ

コバンモチ
クロキ
クスノキ
サカキ
ヒサカキ
カナメモチ
ヤツデ
タイミンタチバナ
アラカシ
コジイ(ツブラジイ?)
ヤブツバキ
シャシャンボ
クロガネモチ
ミミズバイ ミミズバイ
シロダモ
ヤブニッケイ
モッコク
ヤマビワ
・・・
八幡神社前の農道から宇根山に行くことにしました。
なだらかな畑地にはフキノトウが顔を出していました。


フキノトウ


今夜のおかずにと少しいただきました
宇根山は標高542mと江田島では最も高い山です。
曲がりくねった山道を車で登りました。
途中、大きな石が道端に置かれていました。


玖珂層群にあったチャート


これはチャートという石で古い時代(三畳紀~ジュラ紀)に形成された石灰岩が花崗岩形成時に熱と圧力でしゅう曲を受け出来上がったものらしい。
宮島や江田島などの一部にはこの玖珂層群にあたるチャート層(海洋底堆積物)が残存しているそうです。
車道は8合目辺りまで通じていました。
ヒノキが植林された林を抜け頂上部に行ってみました。
途中
リョウブ
アオキ
コヤブラン
・・・
などが目につきます。
一等三角点の石標があります。
傍に地理調査所の建造とみられる天測点と表記された八角柱コンクリがあります。
過去に色々な観測所があったんでしょうね。
山を下り高田港付近から三高~岸根地区へと車を走らせます。
昨年の多雨で各所土砂崩れが残ったままでしたが何とか岸根浜まで行くことが出来ました。


ガンネ浜にて


ここには
ヒメユズリハ
ムベ
カンコノキ?
ハゼノキ
トベラ
ハマゴウ
・・・
などが目に付きます。
磯の岩にはカメノテヒジキが付いていました。
ヒジキは今夜のおかずにと一握り採って帰ります。
岸根を過ぎ沖美町を経由して帰ろうと思いましたが是長の民家のある場所で道が土砂崩れで通行禁止となっていました。
止む無く来た道を引き返し水晶・長石・雲母などをいただいて、のんびりとした一日(晩ご飯)を過ごしました。
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